キンシャサで感染症にかかってしまいました
日本の外務省が、海外へ行く日本人渡航者向けに、世界の医療事情、というタイトルで海外の医療情報をwebにて発信しています。
コンゴ民主共和国のページには、あまりありがたくない情報が書かれています。
などと、現地で病気や怪我をしたらどうしようか? とちょっと心配になってくる内容ですね。
感染症にかかってから最初のうちは、たいしたことはない、患部をきれいにしておけば、そのうち治るだろう、とたかをくくっていました。
単なる、軽い皮膚病か何か、医者に見せる必要もないだろう、と思っていました。
ところが、ところが、どんどん患部の状態が悪くなっていきました。
皮膚の皮のめくれた部分がバンドエイドでカバーできないほど大きくなり、透明の液体が少しずつですが、患部からしたたり落ちてきていました。
少し違和感があった右足首あたりが、時々ほんの少しだけ痛みを感じるようになりました。
さすがに少し、心配になってきました。
滞在していた友人の親戚の女性からは、薬局で薬を買ってつけたらどう? と言われるようになりました。
それでもまだ深刻な事態にはならないだろう、と思っていましたので、薬局にも行かないでいました。
が、患部の状態がますます悪くなっていきました。
なんとなく違和感のあった右足首あたりが、ほんの少しですが痛みが時々あるようになり、右足の付け根、粗景部あたりに時々ですが違和感を感じるようになってきました。
かなり、心配になってきました。
右足首の違和感が、だんだんと痛みにかわり、痛くなる時の頻度が増えてきました。
さすがにこれは、まずい、と思い、土曜日だったので、月曜日にキンシャサの大使館に電話して病院を紹介していただいて、月曜の午前中に病院へ行こうと決めました。
ところが、痛みがどんどん増してきて、日曜日の午後には、普通に歩く事ができなくなってしまいました。
加速度的に痛みが広がっていく状態(すでに膝辺りまで痛みが拡大、粗景部にも痛み)に、これはいけない、このままではたいへんな事になりそうな予感がし、月曜を待たず、日曜日の夕方に大使館の方に連絡をとりました。
日曜日にもかかわらず、大使館の方は丁寧に対応していただきました。
医務官から連絡させるので待っていて下さい、ということで、電話を待っていると、大使館の医務官の方から電話が。
症状を離すと、すぐに病院へ行って下さい、とのこと。
CMKという病院は、設備もコンゴ民主共和国としてはあるし、急患にも対応してくれるし、そこで設備や装置がなくて診れない場合は、南アフリカ共和国までヘリで移送もできるので、ということでCMKという病院に向かうことにしました。
Centre Médical de Kinshasa、略してCMK(シムカ)。
日曜の夕方ですから、サッカーに夢中になっている人が多かったり、教会活動に忙しい人が多かったりで、病院までの足を確保するのが大変でした。
もちろん、日本のように救急車を呼ぶ事もできません。
2時間程待って、ようやくビーチまで行ってくれる車と運転手が来て、サッカー観戦で湧いている人達を尻目に、友人と一緒にCMKへ向かいました。
向かっている最中、大使館の医務官の方と電話で話をしましたが、1、2時間を争う病状ではないけれど、5、6時間を争うような状態だ、ということをおっしゃられました。
当の本人もその痛みから、緊急事態だということは充分わかります。
とにかく、どんどんどんどん痛みの範囲が広がっていくのです。
全身にこの痛みが広がってしまったら、かなりヤバいのでは、などと病院へ行く車の中で考えておりました。
この続きは、次回に。